素材作成

　ノベルゲームは電脳紙芝居……アニメーションに近いです。ただユーザーのペースで見ることができるので、より物語に入り込むことができると思います。
　そんなノベルゲームですが、素材がなくては完成できません。

• BGM
• 背景
• SE(効果音)
• 立ち絵＋スチル(イベント画)

　コレぐらいは最低限、必要になってくると思います。動画をつけたい人は更に動画作りですねwww　ご苦労様です。
　更にボイスとか言ったら、依頼と募集とマネージメントで大変だ。初心者はやらないことをお勧めする。
　ノベルゲームにおいては、BGMと背景はないとそれらしく見えないでしょう。

●素材を探そう

　立ち絵やらBGMやら色々と物入りですね。BGMなんか自分で作曲できる人はいいですが、大抵はそんなノウハウないでしょう。しかも1曲作れるようになるのに、どれだけ時間がかかるか分かりません。

　餅は餅屋。そういうの得意な人をあてにしましょう。ありがたいことにネット上には素材屋さんが溢れているので使わせて頂きましょう。
　その際にはキチンと利用規約を守りましょう。無料のところは著作権表記とかリンクが大抵、義務ですね。使用報告義務もあったりします。あまり素っ気ない報告はなしにして、感謝の意をキチンと述べましょう。

●素材を作ろう

　自分で作れるに越したことはありません。著作権を気にしなくていいし。
　その辺のサイトからパクッたものを、自分のものだなんて言ったら、殴られますよ。私だったら殴ります。素材1個作る労力は、想像以上に大変なのですよ。
　素材のオリジナル(作業用)は必ず残しておくこと。後で差分を増やしたくなったり、ミスが発覚した際に対応できるから。

●立ち絵

　これの楽な作り方、どこにもないのですが……何で？　まあ、結局差分は全部描かないといけないのに変りないですが。
　こっから先は絵がある程度、描ける人でないと大変な話です。顔グラフィックだけを使えば楽なので、そちらも検討するといいと思います。

　立ち絵は最低限、背景に馴染まないとダメです。背景が少ないのなら、背景に合わせて、立ち絵を描きましょう。高さが色々と異なっている背景を使う場合には、頭の先から爪先まで描いてしまいましょう。
　このとき立ち絵をどアップにする予定があるのなら、最初からそのサイズで描きます。凄い大変ですが……荒くなるよりましかな。自分なりに拡大してみて、妥協できるところを探しましょう。

　まず立ち絵のサイズを決めたら、レイヤーで保存できるファイル形式で保存する。PSDとか。
　そして基本ポーズを描き、主線、色塗り、表情はそれぞれ別レイヤーに分ける。主線をある程度いじれば、バランスが崩れることなく別のポーズにつなげることができます。

　色塗りは作業中だけパーツごとに分割する。メモリの消費を抑えるため、最後は陰影と光彩も合体させる。
　表情は常に別レイヤーで管理し、表情をまとめたフォルダに入れておくといい。

　実際にゲームに使うときは、JPEGだのPNGだのに保存する。色の透過とかアルファマスクは画像の色数で決めてしまう。面倒くさければ32bit　アルファマスクPNGでやれば、大抵のツールで使えるだろう。多分ファイルサイズでかいけど。

　ファイルサイズを気にする人は、のっぺらぼうの全身だけ保存する。そしてゲーム上にて顔の表情だけを上から合成する。するとファイルサイズが節約できる。その代わり座標計算をしなければならず、かなり面倒臭い。

　また全身像を拡縮する予定がある場合、座標計算が更に面倒なことになるので、そのときだけ表情＋全身の合体した画像を使うとよろしい。
　あとの注意点は……どの角度、どの表情でも同じキャラだと判るようにすること。表情次第で誰？なことになる場合がある。

●スチル

　コレに関して言えることはあまりないけれど……精々立ち絵と差が出ないようにね。
　構図は結構大事で、一人称視点の場合、主人公の目から見た光景……を描くとよろしい。たまに無理やりな構図を見かけるもので。3人称視点は主人公を入れてもいいと思う。

　またキャラクターのどアップというのがあるが、あれはよほど工夫した描き方でないと、ちょっと飽きる。
　バストアップ～全身くらいで見栄えがよろしい。但し、その際には背景をキッチリ描く必要がある。単色だったり青空だったりすると、安っぽく見えるので注意。
　あと絵に自信がない人はそもそもスチルをなくすか、上手い人に頼んだ方がいい。でなければ、ユーザーが興醒めすることもあり得る。

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