18禁の乙女ノベル。攻略対象が6人+αでそれなりのボリュームがある。ファンディスクには、つきいろ絵本があるが、これは本編のおまけ程度のボリュームであった。18禁なので、勿論エロい。シチュエーションが色々あるから、萌える人は多いのではないだろうか。
ちなみに私はあんまりストーリーとか好きじゃなかった。キャラクターをあんまり好きになれないと言うのもあったけど。スチルにより、絵柄が若干変わってしまうのが残念だった。 音楽は普通。
ムービーはもうちょっと頑張って欲しかったかな。EDムービーなどは動きがなさ過ぎる。Quinroseみたく、見せ方を工夫して欲しい。
システムは「いじわるMyMaster」のように、使いやすいものである。かなり優秀。
やや主人公の声が甲高くて、途中で何度かOFFにしていた。ちなみにレニの声が小さめだった。
●導入
現魔王の娘であるアーシェは、今まで殆ど魔王の城から出たことのない、魔界では珍しい純粋培養の女の子。男性との接点もなかったため、まだ恋もしたことがない。というか、同い年くらいの友人すら少ない。
歴代の魔王は今までずっとその子孫が受け継いできたのに、彼女は魔力が不十分でその資格がない。現魔王の魔力が弱まってきて、そろそろ交代をしなければ魔界の秩序が乱れてしまう。
そんな時、魔王候補が選出されたという知らせを受ける。その直後、城が時期魔王の座を狙う徒党に襲撃され、使い魔カイルと共に城を脱出する。ところが逃げ込んだ森で、人間界に通じる穴に落ちてしまう。
人間界に来た途端、アーシェは何故か魔力を失ってしまう。カイルが魔力の匂いを辿っていった先には、偶然にも人間界で生活する、魔王候補の双子の兄弟が住んでいた。魔界のため、父親のため、一日でも早く魔王の交代を願うアーシェ。二人に魔界に帰るように頼むが、二人は魔王の座には興味がないという。
更に人間界では、天使による悪魔狩りが始まったことにより、魔界への門が閉まってしまい、帰れなくなってしまう。魔界に帰れる日までカイルと2人、双子の家に身を寄せることになってしまった。だがこの双子、何か秘密を持っていそうで……?
主人公は魔界のプリンセス。甘やかされまくって育ったせいか、世間知らず、かつ我侭、かつ甘えん坊。温室育ちめ。そんな柊の、セレブに対する妬みは放って置いて。
かなり子供っぽさが際立つタイプのキャラクター。萌えキャラを好みそうな、女の子らしい子が好きな人には受けると思われ。
まずレニさんから。冷たそうに見えて優しいのが売りみたいだが、最初からそう見えません。何、この溺愛っぷりは。主人公を甘やかし過ぎですよ。
えと、セイジュさん。だめだ、この人たちの愛を理解できない。特に愛憎ルートは、レニより痛い。レニが(セイジュに比べたら)どんだけ良い人なんだと再確認だぞ。
カイル可愛いですな。偶に壊れてて。泣かせたくなる。こう、濁流のように泣く顔が面白い。下僕! 骨の髄まで主人公の下僕だわ! でもこやつのルートは可愛いですね。主人公が積極的になっている。
純愛エンド……こいつぁ恩知らずですな。何、この主人公の高飛車な態度は! 色々と思うところの多いルートです。大分、恋によって脳味噌が溶かされていると思う。超絶バカップルエンド!!!! 逃亡エンドも悪くないかなーとか思うけれども、やっぱり傍目には不幸です。
予想通りに瀬名君は天使でした。でも黒いと言うか、歪んでる。初めて達したEDは純愛バッドEDだったけど、そこそこ良かったかな。途中まで主人公がかわいそうだったけど。少し物悲しいけれど幸せそう。
愛憎ルートは……カイルが哀れ。いい性格してるよ、この天使。でも純愛ルートより好きなのは何でかな。
「君と一緒にいられるなら何だってする。天使も悪魔も騙してみせる。同属も見捨てるし、魔物だって殺してみせる。君のためならどんな汚いことだってする」
そんな狂ったような言葉にさえ、愛情を感じるのだから不思議なものだ。不幸まっしぐらですが。
名前のない人。この人は初対面から良い感じですね。私もこんな兄上が欲しい。いいなあ、兄さん。本編中では一番好みだった。バッドエンドは悉く惨殺エンドが痛いね。そんな簡単に悪魔が殺されて良いものか、疑問なんだけど。
何のために立ち絵が存在するか分からない、妙に美形な使者さん。レニ愛憎ルートとかで出て来ました。実は奴こそ隠しキャラだったらしい。
……どうしよう、色々と欠けてるよ、この人。眠らない……。機械だ機械。この方のルート、レニが初っ端から優しい。怖いくらい優しい。
驚愕の真実が明らかになる隠しルート。そうだったのかーーー!
そして3○エンドまで用意してる! って言うか途中も十分○Pだ! 主人公が淫乱に! ものすごく淫乱。ハーレムルートなのかしら。何コレ……。どこまでいっちゃうの。スケこ……タラシルート! 間違いなくタラシルートだわ! おっかないよ、この娘~~~。純情さが欠片も残っていない!